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【要塞の闘技場採用】ライフの支払いには困らない!ライフゲイン型白黒ウィニー【パイオニアデッキ考案】

皆さまMTGを楽しんでいますか?Butzです。団結のドミナリアが発売してからしばらく経過しましたね。今までのデッキを強化したり、新しいデッキを組んだりと試行錯誤して楽しんでいる方もいらっしゃるかと思います。

今回は《要塞の闘技場》を採用した、ライフゲイン型白黒ウィニーを考案したので紹介することにしました。

まずはデッキリストをご覧ください。

 

 

 

土地21

神なき祭殿4
孤立した礼拝堂4
秘密の中庭4
光影の交錯2
光輝の泉3
平地3
沼地1

 

クリーチャー28

天界の語り部4
癒し手の鷹4
アジャニの群れ仲間4
生命の絆の僧侶4
祝福されし者の声4
光輝王の野心家4
正義の戦乙女4

 

呪文11

要塞の闘技場4
強迫3
冥府の掌握2
黒き剣のギデオン2

 

サイドボード15
害悪な掌握3
断割3
魂標ランタン3
敬虔な命令3
致命的な一押し3

 

「こいつ、カードの種類を散らして採用するの苦手だな?」と思ったそこのあなた、正解です。

最初はわかりやすく構築して、回してから都度調整する方が組みやすいんです…(言い訳)

というわけで、それぞれのカードに対する考え方を書いていきます。

 

【土地】

1、《神なき祭殿》、《孤立した礼拝堂》、《秘密の中庭》

それぞれ「ショックランド」「チェックランド」「ファストランド」と呼ばれているカードです。パイオニアにおいては特殊土地の中でも特に使いやすい3種類ではないでしょうか。

《神なき祭殿》と《孤立した礼拝堂》の組み合わせは鉄板ですね。《神なき祭殿》が平地と沼の基本土地タイプを持っているので、《孤立した礼拝堂》のアンタップインの条件を満たしてくれます。余談ですが、「ショックランド」は基本土地タイプを持っていますが、基本土地ではありません。

このデッキはマナ域が軽めなので、《秘密の中庭》は充分採用出来ます。初期手札、あるいは1・2ターン目には欲しいカードのため、4枚採用です。

ただし、《孤立した礼拝堂》と《秘密の中庭》の組み合わせはあまり良くないので、初期手札にこの2枚しか土地がなかった場合はマリガンを検討しても良いかもしれません。

 

2、《光影の交錯》

「シャドウランド」と呼ばれる土地です。アンタップインのための条件が平地か沼を相手に見せることです。《神なき祭殿》か基本土地と一緒に引けるとマナ基盤が安定します。「シャドウランド」を複数枚採用しすぎると、重ね引きしたときにとても困るので、2枚までの採用としました。

 

3、《光輝の泉》

無色マナしか生み出すことが出来ませんが、このカードが戦場に出た時に2点のライフを得られる能力を持っています。アンタップインなので、展開を阻害せずに済みます。

土地の採用枠でライフを得られるのは貴重であるため、実験的ですが採用しています。

白ダブルシンボルのカードや、2マナ白黒のカードを採用しているので、3枚目以降の土地として戦場に出せると展開がスムーズに出来そうです。

1ゲームで1枚は引きたいと考えているので、3枚採用しています。

 

4、《平地》、《沼》

基本土地ももちろん採用しています。パイオニア環境においては《暗殺者の戦利品》や《廃墟の地》が使用可能なため、これらのカードでパーマネントや土地を破壊されても基本土地をしっかりと出せるようにしています。

平地が3枚なのは、先ほども述べましたが白ダブルシンボルのカードを採用しているため、沼よりも多く採用しています。

 

【クリーチャー】

1、《天界の語り部》、《癒し手の鷹》

このデッキの1マナ域のクリーチャーの2種類です。

双方とも「絆魂」を持っており、デッキのメインギミックの補助を担当しています。

パワータフネスは1/1と貧弱ですが、それぞれ「警戒」「飛行」を持っているので、相手の隙を見ながら攻撃出来るでしょう。

特に《天界の語り部》はタップ能力が「飛行」を持つ、4/4の天使クリーチャートークンを生み出す強烈な能力となっているので、ライフを貯めた中盤〜終盤に引いても活用出来るカードです。

 

2、《アジャニの群れ仲間》、《生命の絆の僧侶》、《祝福されし者の声》

このデッキの2マナ域のカードです。

この3種類全てがライフを得たときに+1/+1カウンターを置く能力を持っており、このデッキの中核となるカード達です。以下、この記事内ではこれら3種類のカードを「中核3種」と表現します。

《アジャニの群れ仲間》は「中核3種」の中でも最もシンプルな能力です。+1/+1カウンターを置くことは1ターンに1度の制限がないため、「ライフを得る」という事柄を発生させればさせただけ+1/+1カウンターを置くことが可能であり、一気に成長させられるチャンスがあります。

対して、《生命の絆の僧侶》は+1/+1カウンターを置くことに1ターンに1度の制限があるため、コツコツと成長させる必要があります。その代わり、他のクレリックが戦場に出たときにライフを得られるため、自発的に+1/+1カウンターを置くことが出来ます。

《祝福されし者の声》は《アジャニの群れ仲間》が白ダブルシンボルになったら、能力がプラスアルファされたといったカードです。

最低でも+1/+1カウンターを4個以上置かなければプラスアルファの能力を発揮出来ませんが、4個置いたときは2マナにして「飛行」「警戒」を持っている6/6というとんでもないクリーチャーとなります。カウンターの数が10個に到達したときにはさらに「破壊不能」も得られますが、さすがにここまでは現実的ではないため、到達出来たらラッキーくらいに考えておきましょう。

最後になりましたが、このカードは部族がクレリックのため、《生命の絆の僧侶》のライフゲイン能力を誘発させることが出来ます。

 

3、《光輝王の野心家》

このカードが戦場に存在するだけで戦闘の開始時に自身を含めたクリーチャー1体に+1/+1カウンターを1個置ける能力を持っています。

基本的にどのクリーチャーを対象に取っても一定の成果を得られます。1マナクリーチャー2種を対象に取っても「絆魂」による回復量が増えますし、「中核3種」を対象に取っても2マナとは思えないクリーチャーに育てることが出来ます。

また、単体除去に対する避雷針的な役割も期待した上での採用です。このカードを放置すると、どんどんクリーチャーが育っていくというプレッシャーがありますので、対戦相手はこのカードか他のカードのどっちを除去するのかということで悩む場面もあると思われます。

そしてなんと、このカードも部族がクレリックなので、《生命の絆の僧侶》のライフゲイン能力を誘発させることが出来ます。

 

4、《正義の戦乙女》

このデッキで唯一の3マナ域のクリーチャーです。「飛行」、2/4とパワーは低めですが、タフネスが高くなっており、3点火力に耐えられる頼もしさがあります。

このカードが戦場に存在しているときに他の天使かクレリックが戦場に出ると、出たクリーチャーのタフネス分だけライフゲイン出来る能力を持っています。これまで紹介してきたクリーチャー6種類でクレリックであるのは4種類のため、この能力を誘発出来る機会は多いと思われます。また、天使でも誘発するため、このカードの2枚目以降でも当然誘発します。そのため、このカードを重ね引きしても、全く困りません。

そして、初期ライフ総量よりも7点以上高いと、全てのクリーチャーに+2/+2修整を与えることが出来ます。このカードの肝と言える能力です。

条件を満たした上で、このカードが2枚並んでいるだけでも「飛行」持ちの6/8が並ぶことになるため、この点でも重ね引きしても困らないと言えます。

そしてなんとなんと、このカードは部族がクレリックでもあるため、《生命の絆の僧侶》のライフゲイン能力を誘発させることが出来ます。

 

【呪文】

1、《要塞の闘技場》

このカードがこのデッキを組もうと思ったきっかけのカードです。

このデッキのようなビートダウン系統は手札がすぐに尽きてしまうことが多いのですが、デッキの動きの根幹である「攻撃する」という動きで、ドローの条件を満たすことが出来るため、デッキの構築や動きをそれほど歪めずに取り入れることが出来ました。

リメイク元の《ファイレクシアの闘技場》と比べると、ライフを1点以上失う可能性があるという点で劣っています。

しかし、土地が捲れた場合は土地にはマナ総量が0のため、ライフを失うことなく手札に加えることが出来ます。また、最大2回のキッカーでライフゲインが出来るため、このデッキのメインギミックに貢献出来ます。更にはそもそものマナコストが2になっているため、戦場に出すことが楽になっています。

 

2、《強迫》、《冥府の掌握》

せっかく黒という色を採用しているので、手札破壊とクリーチャー除去にもデッキの枠を費やしています。

《強迫》ではなるべく、デッキ全体が全体除去呪文や打ち消し呪文に弱いため、積極的に対象にしたいですね。

《冥府の掌握》はライフを2点失うデメリットはありますが、どんなクリーチャーも確定で除去出来るのは、相当強力です。

この2種類のカードについては、好みで他の似たようなカードに変更しても良い部分ですね。

 

3、《黒き剣のギデオン》

ここでプレインズウォーカーです。

このカード単体でも実質、3マナ、4/4で「破壊不能」を持っているクリーチャーと見なすことが出来ます。そんな性能の高いクリーチャーが+1能力で他のクリーチャーに「警戒」「絆魂」「破壊不能」のどれかを選んで付与出来るため、攻撃性能とサポート性能を両立したカードと言えます。育てた「中核3種」に「警戒」を付与して攻防一体の立ち回りも良し、「絆魂」を付与してライフを大量に得ても良し、「破壊不能」を付与して突撃させるも良しと能力の使い所には全く困りません。-6能力は忠誠度の減りが大きく、このカードはなるべく維持したいため、いざという時にしか使用しないでしょう。ただ、選択肢として用意されているということが重要です。

 

【サイドボード】

1、《害悪な掌握》

いわゆる、色対策カードの1種です。このカードは緑か白のクリーチャーかプレインズウォーカーを破壊し、1点のライフを得ます。

緑と白のクリーチャーやプレインズウォーカーには危険なカードが多く、それらを確定除去出来るというのは素晴らしいですね。特に3マナ以上のカードを破壊出来れば、テンポ面でも有利を得られます。クリーチャーで言うと、「緑単信心」で採用されるようなパワフルなクリーチャー達、プレインズウォーカーで言うと、テフェリー、ニッサ、ビビアンなどが狙い目です。

また、1点のライフを得られるというのも、このデッキにおいては噛み合っており、たかが1点とは侮れない効果です。

 

2、《断割》

白黒の2色を要求されますが、アーティファクト、エンチャント、プレインズウォーカーの3種類のカードを破壊出来るカードです。

1枚のカードで、3種類のカードに対応出来るということは、サイドボードの枠を節約出来るという面で優れています。また2マナと軽い呪文であるため、少ない負担でインスタントとして構えられるということも素晴らしいですね。総じて白黒がデッキカラーに関わっているのであれば、真っ先に採用候補に挙がるくらいの良カードです。

 

3、《魂標ランタン》

基本的には墓地対策カードですが、複数枚引いてもドロー能力を持っているため、小回りが効くカードです。基本的な仮想敵は「イゼットフェニックス」「アブザンパルヘリオン」です。

戦場に出た時にまずは挨拶代わりに1枚カードを墓地から追放出来ます。その後は、自身をタップし生け贄に捧げることで各対戦相手の墓地を全て追放するか、1マナ消費と共に自身をタップし生け贄に捧げることでカードを1枚ドローするかを選べます。

「墓地対策と言えば、《墓掘りの檻》かな…」とも考えましたが、仮想敵である「イゼットフェニックス」「アブザンパルヘリオン」の構築を考えると、墓地からカードを追放した方が良いとの結論になりました。

これは、デッキ名の由来である《弧光のフェニックス》、《パルヘリオンⅡ》はもちろん、《宝船の巡航》や《時を越えた探索》を「探査」を使用させて唱えさせないという理由があります。

 

4、《敬虔な命令》

こちらも《害悪な掌握》と同様、色対策カードの1種です。

黒か白のクリーチャーかプレインズウォーカーを追放し、「占術1」を行うことが出来ます。ソーサリーではありますが、追放除去は強力です。

このカードの仮想敵は現在猛威を振るっている、「ラクドスミッドレンジ」です。3マナ以上のカードであれば、どのカードでも即除去したいカードで溢れているはずなので、状況に応じてこのカードを使用していきましょう。

 

5、《致命的な一押し》

このカードは追加の除去枠です。基本的にはマナクリーチャーやロードなどの放置していると、甚大な被害を及ぼす元になるカードを狙いましょう。このデッキにおいては「紛争」条件を満たすことがやや難しいですが、条件を満たさなくとも充分に働くと考えての採用です。この枠はお好みで変更する余地がありますね。

 

【採用を検討したカード】

1、《単体騎手/同体騎手》

表面は2マナ、1/1で「先制攻撃」「絆魂」という性能ですが、変身条件を満たした裏面の性能が4/4で「先制攻撃」「トランプル」「絆魂」という凄まじい性能となっています。

しかし、単体では変身条件を満たすまでが難しいことを考慮し、不採用となりました。この欠点を上手く補えるカードが見つかれば、是非採用したい性能ではあります。

 

2、《悪魔の抱擁》

黒のダブルシンボルで3マナですが、+3/+1修整と共に「飛行」を与え、クリーチャータイプにデーモンを追加するオーラです。また、3点のライフを支払い、手札1枚を捨てることで墓地からも唱えることが出来ます。

このカードは《黒き剣のギデオン》と枠を争いました。マナコストの割には修整値と「飛行」を与えてくれることが優秀ですが、他のクリーチャーの強化しか出来ないことや、オーラ共通の弱点である、このカードを付けたカードが除去された時の損害が激しいことを理由に不採用となりました。

ただ、尖った性能ではあるので、より前のめりにビートダウンしたいということであれば、採用の余地があります。

 

3、《復讐に燃えた血王、ソリン》

自分のターンである限り、全てのクリーチャーやプレインズウォーカーに「絆魂」を持たせる常在型能力を持っています。もちろんこのカード自身も対象に含まれます。

+1能力ではプレイヤーかプレインズウォーカーに1点のダメージ与えられます。上記の常在型能力のおかげで1点吸収(吸収をドレインとも言います)し、ライフを得るという事柄を発生されられます。

-X能力では支払った忠誠度と等しいマナ総量を持つクリーチャーを墓地から選んで戦場に出せます。序盤〜中盤で除去されたクリーチャーを復活させることで粘り強く戦うことが出来ます。

しかし、このカードは4マナとこのデッキの土地数から考えるとちょっと重いということが理由で不採用となりました。デッキの構築を重めにする(=土地を増やす)のであれば、是非とも採用したいですね。

 

今回はここまでです。

本記事で取り上げた《要塞の闘技場》以外にも、たくさん良いカードがあったため、もっとデッキを更新していきたいですね。