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【兄弟戦争】フルスポイラー公開!モダン・パイオニアでも活躍できそうなカードは!?第1回【白・青・黒】

MTGを楽しんでいますか?Butzです。

団結のドミナリア発売から早いもので2ヶ月が経過し、とうとう兄弟戦争が発売しました。

今回も良カードが目白押しとなっていますので、私が注目しているカードを紹介していきます。

 

第1回は白から10枚、青から3枚、黒から5枚紹介します。

 

 

 

【白】

1、《災厄の痕跡》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

墓地対策とクリーチャー以外の呪文を唱えることを禁止する、異なる方向性の能力を持ったカードです。

インスタントタイミングでカードの種類問わずに全て追放出来るのは、かなり強力です。

また、クリーチャー以外の呪文を唱えることを禁止する対象は自身も含まれますが、デッキの構築段階でクリーチャー中心の構築にするなどの前準備が出来るので、対戦相手よりは影響を少なくすることが出来ると思います。

もちろん、両方の能力が活きる場面で唱えるのが最も良いですが、どちらかの能力を目当てに唱えても充分に強力です。このような、どちらか片方でも強い、というカードはよく使われるようになる傾向にあるため、今後見かけるようになるかもしれませんね。

 

2、《戦闘態勢》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。ただし、モダンではごく少数の採用枚数に留まりそうです。

《栄光の頌歌》が神話レアになったら、1回限りの《払拭の光》のような追放除去が付属してきました。

起動のためのマナコストは重めですが、ゲームが終盤までもつれ込んで来た時は充分に活用出来るかと思います。

私はこのようなカードを4枚採用することが大好きな人間です。

 

3、《カイラの再建》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

ライブラリーの上から7枚見てから、マナ総量が3以下のアーティファクトやクリーチャーをXの分だけ戦場に出せる呪文です。《集合した中隊》が白くなって帰ってきたとも言えるのではないでしょうか。

色拘束が白マナ3点と、《集合した中隊》よりもかなり厳しくなっている上に、インスタントではなくソーサリーになっているため、唱えやすさという点では劣っています。

しかし、クリーチャーだけではなく、アーティファクトも対象であり、Xを大きくすれば《集合した中隊》以上の展開も可能であるため、展開力という点では勝っています。

まずは白単信心系のデッキに採用してみて、どれくらいの強さなのかを測ってみたいカードです。

 

4、《軍備放棄》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

白お得意の追放除去呪文です。クリーチャーを追放し、その後にライフが得られるというのはインスタントとソーサリーの違いはありますが、《剣を鍬に》を彷彿とさせます。

マナ総量が自身がコントロールしている平地の数以下という条件がありますが、基本土地に限定していないため、ショックランドやトライオームのような平地の土地タイプを持っている土地もカウントすることが出来ますね。

ライフ回復についても、《剣を鋤に》はパワー分の回復でしたが、こちらは3点に固定されているため、相互互換の関係と言えるでしょう。

特にモダンはマナ総量が低いクリーチャーでも危険なクリーチャーが多数存在しているので、対象には困らないでしょう。

 

5、《第三の道のロラン》

このカードはパイオニアで活躍出来そうなカードです。

「警戒」を持っており、戦場に出た際にアーティファクトかエンチャントを破壊し、タップするだけで自身と対戦相手に1ドローさせるという能力値てんこ盛りのカードです。《再利用の賢者》が白くなったら、能力が2つも付いてきたみたいな感じですね。さすが伝説のクリーチャーと言ったところです。

 

戦場に出て、アーティファクトかエンチャントを破壊した時点でお仕事の80%は終えています。

残る20%のお仕事が「警戒」を活かしつつ、ドローをしていくというお仕事です。白単色でドローが出来る能力は近年増えてきているとは言え、まだまだ貴重なため、そのまま使用しても良いですが、《覆いを割く者、ナーセット》と併用して、対戦相手にだけドローさせないといった一工夫があると面白くなりますね。

 

6、《アルガイヴの盾、ミュレル》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

戦場に存在するだけで、自身のターンに対戦相手が呪文を唱えることを禁止し、その上アーティファクトやクリーチャー、果てはエンチャントの能力の起動も禁止するという強烈な能力を持っています。

これに加えて、このカードが攻撃するたびに1/1のトークンをコントロールしている兵士の数だけ生成します。生成されるトークンは無色ではありますが、兵士かつアーティファクトのため、次のターン以降のトークン生成数を増やすことが出来ます。

総じて、攻守に優れたクリーチャーであり、4マナかつ伝説のクリーチャーの貫禄を持っていますね。

もし、戦場に出てしまうことを許してしまったら、多少のテンポアドバンテージの損失には目をつぶって、ソーサリータイミングで即座に除去した方が良いですね。

 

7、《徴兵士官》

このカードはパイオニアで活躍出来そうなカードです。

1マナでパワー2を持っており、最軽量のクリーチャーとしては理想のスペックです。そこに後続のクリーチャーを探せる能力を持っているので、中盤以降でもしっかりと出番があるクリーチャーです。

後続のクリーチャーを探せる能力は《民兵のラッパ手》の戦場に出た時の能力に似ていますね。起動するためのマナコストは重めですが、アグロ系のデッキでも決して支払えないということはないマナコストです。また、能力の起動にこのカードのタップが必要ないため、攻撃後にも起動出来るのは嬉しいですね。

 

8、《包囲の古参兵》

このカードはパイオニアで活躍出来そうなカードです。

自身の戦闘の開始時に+1/+1カウンターを置ける能力と他の兵士が死亡するたびに無色の兵士・アーティファクト・クリーチャー・トークンを生成します。

1つ目の能力は《光輝王の野心家》とほとんど同じですね。ちょっと放置していると、あっという間に+1/+1カウンターをばら撒いている、ということになります。

2つ目の能力は《鍛冶で鍛えられしアナックス》と似ています。生身の兵士が倒れても機械の兵士を補充するといったフレイバーでしょうか。この能力によって、1つ目の能力の対象に困らないため、能力が噛み合っていますね。

 

9、《魂の仕切り》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

白お得意の追放除去呪文です(2回目)。除去はするものの、除去されたカードの本来のマナコストに加えて無色2マナ分を支払うと、もう一度プレイ出来ます。そのため、一時的ではありますが、土地以外のパーマネントに干渉出来る万能除去といったところですね。

そのまま使用しても良いですが、《不毛の地の絞殺者》のような、昇華者エルドラージと併用するのも面白そうです。昇華者の追放領域から墓地にカードを戻す能力によって、このカードで追放したカードを再利用させないという動きが出来ます。

また、対戦相手のパーマネントだけではなく、自身のパーマネントも対象に取れるため、絶対に除去されたくないパーマネントへの除去に対応してこのカードを使用し、後でマナコストを多めに支払って再利用するという守りの運用も出来ますね。

 

10、《鋼の熾天使》

このカードはパイオニアで活躍出来そうなカードです。

兄弟戦争で初登場したキーワード能力、「試作」を持ったカードです。本来のマナコストで運用するのか、スペックは低下しますが、軽めのマナコストで運用するのかを柔軟に選択出来ます。

このカードは他のクリーチャーが先に戦場に出ていれば、「飛行」「警戒」「絆魂」をすぐに付与することが出来るため、見た目以上に即効性があります。

また、「試作」で唱えたとしても3マナ、3/3、「飛行」と充分に強いスペックであるため、序盤〜終盤まで、状況に合わせて最善の運用が出来ますね。

 

【青】

1、《組立分解》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

2つの打ち消しモードを持ったカードです。

1つ目のモードはアーティファクトかエンチャントの確定打ち消しで、打ち消し後は追放するモードです。

2つ目のモードは起動型か誘発型である能力を打ち消します。これに似たカードが過去に登場した《物語の終わり》です。

モダンには、親和デッキで採用されるような強力なアーティファクトや、《血染めの月》に代表されるような、絶対に置かれたくないエンチャントが存在しているため、1つ目のモードは使いどころがあると思います。

また、2つ目のモードはフェッチランドの起動を打ち消すことが出来るため、青なのに土地破壊をしたような結果が得られます。

基本的にはサイドボードに入れて、このカードを思いっきり活かせるようなデッキと対戦した場合にサイドボードから登用していきましょう。

 

2、《錨の鍛錬》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

青くなったら、対象がアーティファクトになった《暴走の先導》です。

アーティファクトは他のカードタイプと併記されているカードが多いため、5枚全てを手札に加えることが、《暴走の先導》より簡単に実現するかと思います。特にアーティファクト・土地も手札に加えられるのは素晴らしいと思います。

1、2ターン目までに0マナアーティファクトを含めた軽量アーティファクトを展開し尽くすデッキで、3ターン目にこのカードを唱えて、手札を大量に補充することが理想の動きになるのではないでしょうか。

 

3、《秘儀の代理者》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

このカードが戦場に出た時に唱えられていれば、パワー以下のインスタントかソーサリーをマナコストを支払うことなく再利用出来る能力を持っています。

この能力を「試作」によって、2パターンで使い分けることが出来ますね。

「試作」の方で唱えた場合に再利用したい呪文はすぐに思いつくところで、《真実の視認》が浮かびました。マナカーブ的にも2マナ、3マナとピッタリなので、運用しやすいと思います。

本来のマナコストで唱えた場合は4マナまでのインスタントかソーサリーを再利用出来るため、対象には困らないでしょう。

ここからはカードの性能とは関係なく、既に世間でも話題になっていますが、テキストに記載されているカード名が《秘儀の代理者》となっている箇所と《秘術の代理者》となっている箇所があります。どうしても間違いが気になるプレイヤーの方は、日本語以外の言語で入手することをおすすめします。

WotCはお茶目ですね。

 

【黒】

1、《かじりつく害獣》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

運用方法は《縫い師への供給者》と同じく、1ターン目からの墓地肥やしです。このカードも含めると3枚の墓地肥やしが出来ますね。

2つ目の能力は墓地肥やしではありませんが、対戦相手のクリーチャーに干渉出来る能力です。タフネス2までのクリーチャーを討ち取れるため、墓地肥やしを行うデッキの序盤の時間稼ぎになりますね。墓地肥やしを行うようなデッキは、序盤さえ乗り越えれば、潤沢に肥やした墓地を利用して対戦相手を圧倒出来るデッキが多いため、デッキの性質とも噛み合っています。

《縫い師への供給者》よりは墓地肥やし性能が劣りますが(逆に言うと、《縫い師への供給者》の墓地肥やし性能が強すぎるとも言えます)、序盤の時間稼ぎ性能は勝っているという、関係性が面白いカードと言えるのではないでしょうか。

 

2、《苦難の影》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

《ナントゥーコの影》のマナ拘束が緩くなったにも関わらず、タフネスは上昇し、追放能力を得て、パワー・タフネス修整能力(このような能力を俗に「シェイド能力」と言います)のマナ拘束も緩くなっています。最近のクリーチャーの質の向上がよくわかる好例です。ただし、マナ拘束が厳しいことは「信心」を活用するにあたってメリットであるため、完全に下位互換になっておらず、相互互換の関係を築いています。

追放能力は黒お得意の除去と合わせれば、充分に活用出来るでしょう。

「シェイド能力」も侮れず、戦場に出た直後に除去出来なければ、次のターン以降は最低でも4/4になれることが確定し、あの《稲妻》でも除去出来なくなります。

「シェイド能力」だけの運用でも強力ですが、追放能力が弱点のデッキには、更に厄介なカードとなるでしょう。

 

3、《やり場のない悔恨》

このカードはパイオニアで活躍出来そうなカードです。

普通に使うとコモンらしい、重めの除去呪文ですが、墓地にクリーチャーを置くと途端に効率が良い呪文になります。

墓地にクリーチャーを4体置けるに越したことはありませんが、2、3体でも充分に強力です。

対象もクリーチャーだけではなく、プレインズウォーカーも対象に取れるのは嬉しいですね。

 

4、《ファイレクシアの肉体喰らい》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

一見、「威迫」「絆魂」「護法」を持っているだけのクリーチャーに見えますが、これを「試作」で使い分けられることが非常に強力です。

特に本来のマナコストで唱えた時の「護法」はライフが10点前後だと、除去はとても唱えられるものではないですね。

例え、即座に除去されたとしても、1回は攻撃したとも見なせるため、「速攻」よりも速いと言えるかもしれませんね。

 

5、《人体改造機の冠》

このカードはモダンとパイオニアの両方で活躍出来そうなカードです。

「《頭蓋骨締め》の再来か!?」と話題になったカードです。ドロー出来る枚数は減りましたが、ドロー出来る条件が同じなので、連想したプレイヤーの方は多そうですね。

修正がパワーのみになっていますが、2マナの装備品で装備コストも軽いことを考慮すると、充分な修正値です。特に黒マナなら1マナで装備が出来るため、なるべく黒マナを出すデッキで採用したいですね。

ドロー条件に相性が良いカードは「奇襲」「蘇生」を持ったカードが挙げられます。「奇襲」であれば、2ドローの条件を整えつつ、上昇したパワーで攻撃出来るため相性が良さそうです。特に《しつこい負け犬》なら、繰り返し「奇襲」を使えるため、抜群の相性です。

もちろん、シンプルにアグロ系のデッキに入れても、軽量クリーチャーたちのパンチ力を上昇させつつ、息切れ対策にもなるため、充分に強力ですね。

 

今回はここまでです。

ちょっと記事を書くのが遅れましたが、のんびりマイペースで運営ということで、ご容赦ください。