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【MTGモダン】ウルザフード対策は?対策カードを探る!【2019.12.16以降環境】

皆さま、MTGを楽しんでいますか?あけましておめでとうございます。Butz(バッツ)です。

 

新年になってからも環境に合わせてデッキを調整しているところでしょう。

そこで今回は環境のトップを走っている{ウルザフード}の対策をしていきます。

 

 まずは「The Last Sun 2019」のモダン部門にて優勝した{ウルザフード}のデッキリストを見てみましょう。

 

土地21

《冠雪の島》4

《冠雪の森》1

《繁殖池》1

《湿った墓》1

《神秘の聖域》1

《霧深い雨林》4

《溢れかえる岸辺》3

《汚染された三角州》3

《沸騰する小湖》3

 

クリーチャー12

《金のガチョウ》4

《湖に潜む者、エムリー》4

《最高工匠卿、ウルザ》4

 

呪文27

《金属の叱責》2

《謎めいた命令》3

《ミシュラのガラクタ》4

オパールのモックス》4

《仕組まれた爆薬》3

アーカムの天測儀》4

《王冠泥棒、オーコ》4

《大いなる創造者、カーン》3

 

サイドボード15

《減衰球》3

《致命的な一押し》2

《思考囲い》2

《夏の帳》2

《呪文滑り》1

《湖での水難》1

《トーモッドの墓所》1

《真髄の針》1

《罠の橋》1

《マイコシンスの格子》1

 

赤い文字になっているカードは皆さまご存じの通り、「エルドレインの王権」に収録されたカードです。

基本的な考え方とそれぞれのカードの種類ごとに対策を考えていきます。

 

1、基本

このデッキはアーティファクトが中心となって構成されていますが、クリーチャーも非常に質が高いカードが揃っています。そこで誰もがこう考えると思います。

アーティファクトを重点的に対策するか、クリーチャーを重点的に対策するかどちらが良いのか?」

 

始めにどんな役割を持ったクリーチャーが採用されているのかを見てみましょう。

 

3種類のカードを4枚採用の計12枚です。そして全てのクリーチャーがいわゆる「システムクリーチャー」と言われる、ほぼ戦闘に参加せずに持っている起動型能力を何度も使用することを目的としているクリーチャーですね。こちらからすると「システムクリーチャー」は長いターン戦場には残したくなく、なるべくであればすぐに除去したいクリーチャーです。特に《最高工匠卿、ウルザ》は3つ目の能力がゲームを決め得る強烈な能力となっています。

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次にどんな役割を持ったアーティファクトが採用されているかも見てみましょう。

 

メインボードに採用されているアーティファクトは0マナか1マナのアーティファクトしかありません。そしてそのほぼ全てが戦場に出た時には仕事の90%は終えるカードと言えるでしょう。このため完全に妨害することは難しいと考えられます。ちなみに残りの10%は《オパールのモックス》の「金属術」達成に貢献したり、《金属の叱責》の「即席」の基になったり、《最高工匠卿、ウルザ》の1つ目の能力に貢献するというところです。ちなみに《仕組まれた爆薬》はマナコストがXのみであり、実質0マナにも1マナにも見られるでしょう。

 

以上から、まずはクリーチャーに焦点を当てて対策していった方が良さそうですね。

 

 

 

2、クリーチャー対策

《金のガチョウ》と《湖に潜む者、エムリー》はタフネス2となっており、《最高工匠卿、ウルザ》はタフネス4となっています。

これまでモダンのマナクリーチャーと言えば《貴族の教主》でしたが、《王冠泥棒、オーコ》とのシナジーを考慮して《金のガチョウ》へと変わっています。しかし1マナのマナクリーチャーであるにも関わらず、タフネス2を持っているので《はらわた撃ち》では対処できません。個人的にはこれがあまりにも忌まわしい…!

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それでは、それぞれのタフネスに効果的なカードを挙げていきます。

 

(1)《金のガチョウ》、《湖に潜む者、エムリー》対策

基本的にはこれらのカードは1、2ターン目に出てくることが多いと思われますので、なるべく1、2マナのカードで対処していきたいですね。

 

①《灼熱の血》

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このカードでダメージを与えたクリーチャーが死亡したときに、そのクリーチャーのコントローラーには3点のダメージを与えるというコストパフォーマンスの高いカードです。クリーチャー除去に火力呪文を使ってしまうとプレイヤーに対する火力が足りなくなるという事態は往々にして起こり得るのですが、このカードは除去と火力を両立してくれるカードですね。

 

②《削剥》

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過去記事である、《石鍛冶の神秘家》対策記事でもおすすめしたカードです。どちらのモードも{ウルザフード}にはこうかはばつぐんですね。

 

③その他

この他は主に1マナインスタントである《稲妻》、《見栄え損ない》、《致命的な一押し》などが使いやすいでしょう。

 

とにかく《金のガチョウ》と《湖に潜む者、エムリー》のタップ能力を使わせないようにプレイすることが重要ですね。

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(2)《最高工匠卿、ウルザ》対策

このカードは《稲妻》ラインを超えるタフネス4を持っており、なかなか堅いクリーチャーとなっています。理論上、最短で3ターン目には出てきますが、実際には3つ目の能力のコストが捻出できるタイミングで戦場に出てくると思われます。そのため、《最高工匠卿、ウルザ》には3マナのカードでも間に合う可能性が高いですね。

 

①《四肢切断》

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言わずと知れた効果もイラストもフレイバーテキストもファイレクシアらしさ全開なカードです。確実に《最高工匠卿、ウルザ》を討ち取れる修正値であり、ファイレクシアマナのおかげでコストを柔軟に支払える点もポイントが高いですね。 

 

②《引き裂く流弾》、《焼却》

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これらのカードは打ち消されない能力がついているので、《金属の叱責》、《謎めいた命令》に打ち消されずに除去が行えます。1~2マナなので赤のアグロ系のデッキでも気軽に構えやすいカードですね。

 

《最高工匠卿、ウルザ》の3つ目の能力はタップが必要ないため、恐らく、一度は動かれてしまいますが最低限の動きにするためにも出てきそうなターンになったら、これらの除去を構えるプレイが重要ですね。

 

3、アーティファクト対策

先述した通り、ほぼ全てのアーティファクトが戦場に出た時には仕事の90%は終えるカードであり、完全に妨害することは難しいと考えられます。しかし対策をまったくしないとなると《オパールのモックス》の「金属術」達成に貢献したり、《金属の叱責》の「即席」の基になったり、《最高工匠卿、ウルザ》の1つ目の能力に貢献されてしまいます。挙句の果てには《王冠泥棒、オーコ》の2つ目の能力によって大鹿に変えられたアーティファクト達がパワー3という決して低くない数値で殴ってくるため、かなりの脅威となります。

アーティファクトも軽いカードが多いのでやはり1、2マナのカードで対処したいですね。

 

①《粉々》、《破壊的な享楽》

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アーティファクトを破壊する基本的なカードですが、おまけとして《粉々》は3点ダメージ、《破壊的な享楽》は2点ダメージが付いています。アーティファクト対策をしつつ、ライフを減らせるのでリソースの節約が期待できます。

 

②《ラクドスの魔除け》

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このカードは2つ目のモードがアーティファクト破壊の能力となっています。他の能力が{ウルザフード}以外のデッキに効果的な能力となっているのでサイドボードの枠を節約できますね。

 

③その他

他には1マナソーサリーで1枚破壊ですが、マナを注ぎ込むと複数枚破壊できる《破壊放題》や《汚損破》が使いやすいでしょう。

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単純にアーティファクトを破壊するのみではなく、追加効果を持っていたり、他の役割を兼ねることが出来たり、複数枚破壊できるカードが対策としてはより良いものになるでしょう。

 

ここまでクリーチャーとアーティファクトの対策についてを書いてきましたが、皆様の中には「直接《王冠泥棒、オーコ》と《大いなる創造者、カーン》に手を下してやる…!」と思う方も多いかもしれません。

実は私もその思いが強いです。なのでプレインズウォーカー対策も考えていきましょう。

 

4、プレインズウォーカー対策

《王冠泥棒、オーコ》は3マナ、《大いなる創造者、カーン》は4マナですが、《金のガチョウ》がいるため基本的にはそれぞれが1ターン早く戦場に出てくる想定をしておいたほうが後手になりにくいでしょう。

 

①《戦慄掘り》

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ソーサリーかつ2マナではありますがクリーチャーとプレインズウォーカーを確定除去できるカードです。《王冠泥棒、オーコ》はマナコストの割に堅すぎる初期忠誠度であまりにも有名ですが、食物トークンを出された返しのターンでも除去できるのは大変ありがたいですね。

 

②《アングラスの暴力》

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こちらも《戦慄掘り》と同じくソーサリーかつ2マナですが、破壊ではなく生け贄に捧げさせる能力です。いわゆる布告除去と言われる能力ですね。そして、これまで対策を紹介してきたカードタイプを全て網羅しており対応範囲の広さが魅力と言えるでしょう。プレインズウォーカーに限って言及すると、プレインズウォーカーはそこまで数多く戦場に出てくるカードではないため布告除去の信頼性が高いため効果的ですね。

 

③《英雄の破滅》、《魔性》

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これらは3マナですがインスタントであり、相手の動きに合わせて使えるため対応力が高いですね。しかし両方とも色拘束の強さが欠点と言えます。デッキ構築にはかなり気を付けなければなりません。

 

④《灯の収穫》

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なんと1マナであり、コモンのプレインズウォーカー対策呪文です。しかし追加コストとして「クリーチャーを生け贄に捧げるか、(3)黒を支払う」が付属しています。死亡したときに能力が発動するクリーチャーであったり、墓地と戦場を反復横跳びすることが仕事の《恐血鬼》や《復讐蔦》などと併用することで充分に役目を果たせるでしょう。

 

⑤《古呪》

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2マナでありながらプレインズウォーカーを複数枚破壊できる破格のカードです。2つ目の効果もメリット能力であり、総じて強力なカードと言えるでしょう。しかしこれまで挙げてきた対策カードとは異なり、プレインズウォーカーしか対象に取れないためメインボードからは採用しにくいという欠点があります。ちなみに自分がプレインズウォーカーをコントロールしていなくても1つ目の能力である破壊効果は問題なく使えるため安心ですね。

 

⑥《忘却の輪》、《払拭の光》

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ここでようやく赤と黒以外のカードを紹介します。これらのカードは土地以外のパーマネントを対象に取れるため非常に対応範囲が広いです。赤と黒を使わないデッキでは重宝しますね。しかし3マナのエンチャントなのでデッキによっては遅く感じてしまうかもしれません。また、状況によっては《仕組まれた爆薬》で除去される危険性もあるため、これらのカードで対策した後は速やかに勝負を決めにいきたいところです。

 

最後にプレインズウォーカー対策を書きましたが最も多く対策カードが挙がりました。これは《王冠泥棒、オーコ》と《大いなる創造者、カーン》へのヘイトの高さを物語っていますね…!

やはり赤と黒のカードに優良な対策カードが集まっていますね。色の役割が表れています。

 

今回はここまでです。

トップメタにどうやって勝つのかを考えることが個人的な醍醐味と感じているため今後も似たような記事は書いていきたいと思います。

 

皆さまがすごーい!たーのしー!なMTG生活を過ごせますように。