皆さま、MTGを楽しんでいますか?Butz(バッツ)です。
MTGアリーナにおいては2020年2月28日までは「ラヴニカのギルド」でのドラフトが行われていましたが、2020年2月29日からは「テーロス還魂記」によるドラフトに戻りました。
早速、私もプレイしたので各色と多色カードから強かったカードや印象に残ったカードをコモンとアンコモンを中心に紹介していきます。
過去記事においてはプレリリースの際に強かったカードの紹介を行っていますのでそちらも併せて閲覧していただければ幸いです。
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【白】
1、《歩哨の目》
パワーとタフネスの修正値に関しては最低値ですが、リミテッドは戦闘が中心となる環境のため「警戒」の付与が見た目以上に強力なものとなっています。
また、オーラ呪文はエンチャントされているクリーチャーが戦場から離れると一緒に墓地に行ってしまうという致命的な欠点があるのですが、このカードは「脱出」を持つカードの中でもマナコストも追放コストも最軽量のため使いまわしが非常に簡単です。そのため序盤に軽量クリーチャーにも積極的にエンチャントが可能であり、墓地に送られても後半以降の重量クリーチャーにも「脱出」を使ってエンチャントする動きが出来るため、上記の致命的な欠点を感じさせません。
2、《凄絶な無気力》
いわゆる「擬似除去」と呼ばれるカードです。代表的な例としては《平和な心》が挙げられます。
《平和な心》よりも1マナ重くなっていますが戦場に出した後に更に3マナを費やせばエンチャント先のクリーチャーを追放出来る能力も持っています。
「擬似除去」の部分だけでもリミテッドにおいては充分な効力を発揮しますが、「脱出」を持っているクリーチャーが多い環境なので追放出来るということは大きな意味があります。
【青】
1、《鬱陶しいカモメ》
3マナで2/2と標準的なステータスですが「瞬速」と「飛行」を持っているクリーチャーです。
先に挙げた《歩哨の目》のようなオーラ呪文のエンチャント先としては適任であり、効率良くダメージを与えられるでしょう。
また「テーロス還魂記」にはパワーが高いがタフネスが2以下というクリーチャーが意
外と存在しているので、このカードで奇襲的なブロックをして相手の計画を崩すことも可能です。
2、《海の神のお告げ》
2マナで最大3枚まで掘り進められるカードです。
よほど追い込まれている場面でなければ序盤、中盤、終盤のどの場面で引いても困らないカードであり青を使うのであれば是非とも採用していきたいカードです。戦場に出た後も3マナを費やせば更に追加の「占術」を行えるので場面に応じた適切なカードを引き込みやすくなります。
また、エンチャントであるので「信心」達成の助けにもなりますね。
【黒】
1、《毒の秘義司祭》
4マナで3/3とそこそこのステータスですが「接死」を持っているので地上のクリーチャーに対してのプレッシャーは非常に強いです。
特筆すべきは2つ目の能力であり、戦場に出た時にデッキの上から3枚墓地にカードを送ることが出来ます。自身も含めると4枚のカードを墓地を溜めることが出来るので「脱出」を起動する大きな助けになります。
2、《ファリカの落とし子》
上記の《毒の秘義司祭》からタフネスが1だけ高くなっているステータスです。手札から出しても特に能力を発揮することはありません。
しかし「脱出」から出すと+1/+1カウンターを2個も置いた上で相手のゴルゴン以外のクリーチャーを強制的に生け贄に捧げさせるという影響力の高い動きが出来ます。クリーチャーというリミテッドにおける主要なダメージ源とダメージを通すための除去を1枚で達成してしまうので相手にとっては相当な脅威です。
私がたまたまこのカードを2枚確保出来た時がありましたが、せいぜい4~5勝までしか出来ていなかったところを一気に7連勝出来たので大変おすすめなカードです。
【赤】
1、《イロアスの恩寵》
4マナのオーラでありながら修正値は最低値ですが、戦場に出た時にクリーチャーかプレインズウォーカーに4点のダメージを与えられるカードです。
動きとしては重めになりがちですが、1枚で除去と戦線強化を兼ねている点が最大の売りです。相手の4~5マナあたりのカードを討ち取れればステータス上昇も相まって、かなり戦況をこちらに引き寄せることが出来るでしょう。
2、《胸躍る可能性》
「エルドレインの王権」で初登場したカードがすぐに再録されました。
リミテッドにおいては土地をプレイするだけのターンはなるべく減らしたいので不要な土地を処理しつつ手札を入れ替えることが出来るこのカードは意外と貴重です。インスタントで構えていられる点も優秀です。
また、このカードも「脱出」の起動に貢献出来るので「脱出」持ちのカードも併せて採用したいですね。
【緑】
1、《セテッサ式訓練》
修正はパワーのみで修正値も最低値ですが「トランプル」の付与が出来ます。戦闘ダメージが重要となるリミテッドにおいては強力なカードです。
そしてこのカードの最大の長所はカードを1枚引けるという、いわゆる「キャントリップ」が付属している点です。
リミテッドでは1枚でも多くカードをプレイして相手よりも手数を増やしたいので出し惜しみせずに積極的に使っていきたいですね。
2、《ナイレアの先駆け》
5マナでタフネスが3と脆いですが、パワーは5ある上に「トランプル」を持っているのでパンチ力は充分です。
そして戦場に存在しているだけで自身以外の全てのクリーチャーにも「トランプル」を付与する能力を持っています。この能力がかなり強力であり、相手の時間稼ぎを許さずにライフを削ることが出来ます。
【多色】
1、《悪戯なキマイラ》
青赤2マナ2/2に「飛行」を持っているのでクリーチャーとしては優秀です。
2つ目の能力は各相手ターンで1回しか発動出来ませんが、うまく毎ターン発動出来れば、このカード単体で3点ずつダメージを与えられる上に「占術」でドローの安定にも貢献出来るので、積極的に狙っていきたいですね。
幸い、青赤という色は上記で挙げている《鬱陶しいカモメ》や《海の神のお告げ》のような「お告げサイクル」、《胸躍る可能性》などのインスタント呪文が多数存在しているのでこのカードを早めに確保出来た時にはうまく組み合わせたいですね。
2、《ピレアス号の艦長、シオーナ》
2つ持っている能力がとても良く噛み合っているカードです。
1つ目が戦場に出るだけでデッキの上から7枚のカードを見ることが可能であり、その中にオーラカードがあれば手札に加えられるというハンドアドバンテージを獲得出来る能力です。2つ目が自身でも良いのでクリーチャーにオーラカードが付けられるとトークンを生成出来るのでボードアドバンテージも獲得出来る能力です。
なるべく3~4枚はオーラカードを採用して、この能力を最大限に生かしたいですね。
今回はここまでです。
「コモンとアンコモンは数が多いからどれから確保すれば良いかわからない…」というプレイヤーの方々の助けになれば幸いです。
私の感覚では黒赤デッキが強いと感じました。
世間では微妙と思われている色も他のプレイヤーにとっては肌に合っているということもあるので、自分にとってのベストなデッキを探るのもリミテッドの楽しさではないでしょうか。
皆さまがすごーい!たーのしー!なMTG生活を過ごせますように。